3年目となる女性農業者の経営塾、今年度も開始!!

2014年度から行っております
女性農業次世代リーダー育成塾(農林水産省補助事業)
の第3期が6月末から始まりました。
昨年までの2期を講師陣などで振り返り、
2年分での気付きをいかして3期生では1つの完成形としての研修フォームを構築していく予定です。
そんな3期目も30名が
北は北海道空知郡上富良野町から
南は鹿児島県南九州市頴娃町まで
18道府県からと全国各地から参加されています。
▼第3期生と講師
第2期までを踏まえた修正部分としての一番大きなことは
対象者と得られる成果をもっとこちら側がぐぐっとよせて提示していかないといけないということでした。
その為第3期は、受講対象者をより明確にして入塾説明会を行いました。
まず「育成塾とはどんなところ?」という部分では4つの提示を行いました。
1)「事業の成功」を最優先します
2)事業経営について自ら考え、適切な判断ができる人材を育てる場です
3)マルシェ・FOODEXでの販売方法・スキルの習得、拡販だけを目指す場ではありません
4)多様な人たちと協働し、お互いの姿から学び合うことを求めます
そして、
「育成塾で得られる成果」とはでは2つの成果をあげさせていただき、
1)自農園・自社の事業の
①進むべき方向性
②実現に向けてまず取り組むべきこと
を明確にできます
2)経営に携わる人材に求められる意識、思考、コミュニケーション、行動が鍛えられます
の2点としました。
そして本質としては、
「教わる」ではなく、「気づく」「考える」力を伸ばせるようにしていき、
卒業後も自分で自主自立した経営者になるべく授業を進めていきます。
その授業の方法では前回までと同じですが、
座学にとどまらず、実習・実践、現地訪問と様々な角度から学びをしていただきます。
難しい言葉を並べ立ててではなく、
不要な情報を過度に与えるのでもなく、
儲かりそう!というありもしないヒントを教えるのでもなく
学び、試してみて、気付きを得て、自社の経営に反映させていく
を繰り返し繰り返し3月まで行っていきます。
▼フィールドワークの振り返りをグループワークしている様子
▼「商圏」を理解すべく巣鴨を訪れて学ぶフィールドワークの様子
さてさてこうした受講生が3月までにどういった変化が訪れるか、
昨年に引き続きこの成長していく意識や表情をみていくことができるのが楽しみです!
しかし、残念ながら
女性だけが対象とするこの授業の意味や価値は、前にもこのブログでも書きましたが、
今回も夫の理解がまだ得られていない、家族が話を聞いてくれない
という状況で参加されている方もおります。
私から言わせるとそんな男性経営主は
小さな世界でお山の大将を気取って、必要のない自己満足というプライドを満足させる
私の20代前半と同じような、思い出すと恥ずかしくて穴掘って埋めてしまいたくなる状況から
早く意識と行動を脱却していただき、
女性というよりも、もう1名のビジネスパートナーをぐんぐん成長させて、
一緒に利益の出る事業体としての成長を遂げてほしいなと思います。
ジェンダー問題というよりは、単純に無理無駄ムラをなくして効率的に考えれば、そうなるよねって思います。
私自身が再びそうならないように自戒の念を込めて、蛇足ですが書いてみました。