60歳以上が年3万人再就職!!

農業の新規就農者って少ないですよね・・・

と思われているかもしれませんが
人数だけでいえばそんなに少なくはないんです

H24年の実績では
56,480人
もの農家が新たに誕生しているのです
(※ちなみにその人数を合わせても年間10万人減っていっていますが・・・)

大卒が5万人農家へ?!

とそういう話なら農業の未来も明るいのですが
そうともいえないのです

H24年の56,480人の新規就農者数のうち

就農者数

となっているのです

1年間で新しく農業を始めた方のうち
約半数が60歳以上なのです

一体、ほかのどんな職業がこんな状況になるのでしょうか?

大卒生の就職活動に40年サラリーマンを経験したベテランが同席して
就職先を片っ端からかっさらっていくようなイメージなのでしょうか?!

ちなみに60歳以上の方はほぼ100%が実家の土地を受け継ぐ
つまり農家のこせがれとして戻っている形になります
ですので同じフィールドで新卒者と戦っているわけではもちろんありません

しかし!

彼らは年金生活で実家に戻って家賃もかからず
かつこれまでの蓄えもある方が多いはずです

そしてそうした彼らも農地を耕して生産をして販売をしていきます
その販売先はそれだけで生活を成り立たせようとしている
若手農業者と同じ土俵に乗ってしまいます
これは非常に厳しい戦いを若手農業者には強いられます

そして
先ほどの39歳以下の就農者
15,030人のうち8,160人は農家のこせがれです
一方で
1,540名は
全くの新規で農業を始めた方々になります
彼らは就農直後から経営者としての考えと行動をして
農業で生計を成り立たせていかなくてはなりません
これはやはり容易なことではないです

年間
56,480人のうち1,540名

2.7%

39歳以下という若い年齢で
これまでやったことがない(もちろん経験者もいるとはおもいますが)農業という分野で
勝負をしていこうとしています

60歳以上で実家に戻る方々を否定する気はありません
(但し、色々と区分けはして欲しいですが)

しかし

もし自分の勤めていた会社に
新規雇用で新卒が2.7%しか雇用されず
50%が60歳上だとしたらどう思いますか?

それで活力ある企業として活動し続けるのでしょうか?

新陳代謝が企業にとっても産業にとっても大事だと思います
セカンドライフが農業では
農業側からしてみたら・・・・たまったものではないですね

畑で生産をされるのは
運動としても環境としてもとってもいいことだと思います
ただ、産業としてカウントしたりそれで稼ぎを得ようとしていくのは
若手の芽を積むことになるのではないでしょうか

人が少ない農業界で60歳以上も歓迎するのか
若手がもっと入りやすく第三者継承などを促進していくのか
考えなければいけませんね

地域を旅して想うコト

日本各地へ行っては様々な仕事をさせていただいています
狭い島国
といえども小さなマチ単位で見れば
本当に魅力溢れ、楽しく、素敵な地域がまだまだある日本

海外旅行もいいけれど
海外との仕事もいいけれど
もっと日本のディープな感じを知ってほしい
そうおもいます

2013年の昨年1年間で私がいったエリアや回数はこんな感じでした
どうしてもその年その年で関わらせていただいている仕事の量や内容で変化しますが

【出張日数:87日】
国内81日/海外6日

<17日>群馬県川場村
<11日>長野県諏訪市
<7日>新潟県糸魚川市
<6日>アメリカ・ニューヨーク
<5日>北海道帯広市/山梨県甲府市
<4日>香川県高松市
<3日>新潟県三条市
<2日>宮城県仙台市/新潟県新潟市/長野県塩尻市/香川県三豊市
<1日>北海道札幌市/宮城県白石市/新潟県村上市/石川県白山市/石川県小松市/石川県金沢市
    群馬県高崎市/茨城県つくば市/埼玉県川越市/埼玉県狭山市/千葉県九十九里町
    千葉県野田市/愛知県名古屋市/愛媛県伊方町/愛媛県松山市/愛媛県宇和島市
    高知県高知市/徳島県鳴門市/徳島県徳島市/広島県広島市/大分県

北は北海道から南は大分県まで
33市町村
に行かせていただきました

多くの場所、食、人との新しい出会いがいつもあります
どこにいっても素晴らしさを感じます

地域に行った時に一番残念なのは
「ここには何もない」
という言葉を言われる時です

そんなことは絶対にない!

無いもの探しは辞めましょう!
ネガティブな考え発言は周りもネガティブになります
なんでも「ある」で考えましょう!!

せっかく他から人が来てくれて
良いところですね~
と言ってくれているのに
否定をされては言った方も萎えます

地域活性も同じですが
1つ1つのあるあるネタを掘り出し
そこから宝をつくっていくしかないのです
それこそ
ありもしない宝なんて見つからないですよ

さぁ
2014年はどんな地域で
どんな場所・人・食に出逢えるかな

伝統とは革新の積み重ねであり伝承ではない

農業でもものづくりでも伝統という言葉をよく聞きます
「伝統野菜」
「伝統工芸」
など

でも伝統ってなんなのでしょうか?

世間一般に【伝統】というと
守るべきもの
繋げるもの

というイメージがあるような気がします

受け継がれてきたのだから
自分で途絶えさせることなく
受け継いできた内容がいささか不便であったり
いささか時代にマッチしていなかったとしても
次の世代へ
後世の日本へ
流れを続けていかなければいけない

世間的にはなんとなくそんな気がしてなりません

仕事柄農業だけでなくものづくりにも顔を出している今日この頃ですが
現場の方々と話をしていたり
見させていただくと
伝統って言葉はそもそも邪魔なのではないかと思っています

それは
守り受け継ぐ者ではない
からです

猿楽といわれる演劇の世界に生まれ
父の革新性と本人の斬新性により「能」という演劇をつくりあげた世阿弥
彼の言葉の1つに
「住する所なきを、まず花と知るべし」
という言葉があります
これは
「そこに留まり続けることなく変化していくことこそが芸術である」という意味です

それまで猿楽という世界の中から
父・観阿弥が全く新しい世界の扉を広げました
そして世阿弥がそれを体系化していったのです
その際に彼は秘伝書とも言えるべきものを書きしるし
血族ではなく優秀な者がそれを見て「能」ができるようにとされたそうです

さて
世阿弥は「能」を守るために書いたのでしょうか?
私はそうは思いません
彼はこれまでになかった全く新しい世界を創り出し
一方でそれがしっかりと構築されるには
多くの人々に定着させていく必要があると考え
次の世代へとバトンタッチをしていったのだと思います

そしてそれは完成品ではなくあくまで未完成というものを受け渡し
優秀な後世の者がそこに新しい色をつけていってほしい
そう考えていったのではないでしょうか?

伝統野菜
伝統工芸

これらは先駆者が後世になんとしても残したいが為に生み出したのでしょうか?
違います

例えば
伝統野菜
これは徳川幕府時代に三代将軍家光が行った参勤交代によって
全国の農産物が江戸に集まり(各大名屋敷でもつ畑で育てていた)
その中で環境適応を起こして変化をしたり
違う地域の野菜を気に入って本国に持って帰り
そこで環境適応を行い生み出されたものです

伝統工芸品も
身の回りの素材を活かして生活に役立つものを作っていこうとした際に
適した素材と活かしやすい細工の掛け合によって
本人たちが必要とする生活雑貨が生まれていったものです

さて
これらは守るべきものなのでしょうか?
伝承すればいいのでしょうか?

違います

常に
好奇心をもち
これまでのものに少しでも新しい価値を追加して
革新に対して恐ることなく
止まることなく動き続けていった結果
カタチとなってきたのではないでしょうか

今、重みをましているように思える「伝統」ですが
伝承をするものではなく
もちろん途絶えればいいとか無くしていいと思っているわけではなく
今、関わっている方々が
自分の技術と叡智を活かして革新させていくことができるものではないでしょうか

400年前の江戸時代に
伝統野菜
とは呼ばれていないですよね
きっと
珍しい野菜
だったはずです

明治時代に入ってきたトマト
まだまだ開発が続けられて
珍しいトマト
が生み出されています
400年後に伝統野菜として残そう
そんなことは考えていないと思うんですよね

私も
仕事をしていく中で
過去の成功体験や
達成したことを残す為に活動をするのではなく
積み重ねてきたものを常に良い意味で破壊していきながら
少しでも良いカタチへと高めていきたいと思っています

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