育成塾を終えて(2)どんな「女性」がターゲットなのか?

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女性農業次世代リーダー育成塾についてのお話

前回の記事は受講生を含む女性農業者にたいへん共感していただいたようですが、

今回ははたしてどうなのでしょうか・・・。

 

さて女性農業次世代リーダー育成塾を2年間させていただいての

2つ目の疑問は

「メインターゲットは誰なのか?」

ということです。

言い変えると、多額の税金を投入して学ばせる必要があるのは誰か?ということだと思います。

全額自費で学びに来るのならばこの疑問は事業設計段階で制約がかけられるので問題ないのですが、

国費が投下されている事業(=公平性・公共性)だということを忘れてはいけないと思います。

 

とはいえ悩みもまたそこにあり、ターゲットの明確化は難しく反省すべきポイントでもあります。

2年間で合計50名(19名/31名)が受講され、受講するにあたり書類審査がありました。

2期生に関しては、全国で入塾説明会として、

授業でやる簡単な講義の一端と育成塾がどんなものかについてお話をさせていただきました。

▼入塾説明会の様子

入塾説明会の様子

 

 

 

 

 

 

 

そうこう工夫はしてみるものの、

書類で分かることは限られており、結果としては1期生より幅広い受講層となりました。

地域・生産品目・売上規模・年齢などは最初からバラバラなのが分かっていますが、

難しいのはそうした紙面で読み取れる「経営体」の情報と、

読み取りにくい、受講される「女性農業者」の情報との差が大きなところです。

面接でも出来れば楽なのですが、全国レベルでそれをする時間も費用もありません。

幅広い受講生に対して、

共通カリキュラムだけでは

受講生が想像されていた「授業内容」と「授業成果」を100%満たすということは出来ません

ゼミ分け授業や家庭訪問、補講など様々おこないましたが、限られた予算・時間の中で限界もあります。

 

そうした状態を考えると

より明確なターゲットを考えてそこに対しての授業をするようにしていくか、

幅が広がってしまう中でも対応ができる授業体制にするか

のいずれか、もしくは両方を取り組まなければいけないなと感じました。

そこで、ターゲットを考えていく上で、

2期実施しての実感から大雑把に分類を分けるとするとこんな感じなのではないかなと思います。

 

【受講生像の5階層と強化ポイント】

階層別
上記のように

経営体の状態とご自身の状態によって5階層に別れてくるなと思いました。

(経営規模・販売方法・ご自身の立場(1人・嫁・娘)などは一旦除外し、シンプルにしてます)

 

1番上がトッププレイヤーと考えてもらえばよく、

学ぶことでいうと

1番目と2番目は「経営力UP」

3番目と4番目は「事業力UP」

5番目は「生産力UP」

になると思います。

また、2番目と4番目に関しては、

女性農業者自身がどういう立ち位置で仕事をしたいかすべきなのかという部分にもつながると思います。

(ビジネスパートナーとしていくのか、そうじゃないのかなど)

 

 

1期、2期の合計50名を分類すると

この5階層の端から端まですべからく受講生がいる状態での授業となりました。

この状態で全員が同じカリキュラムを受けると、やはり多数がいる層への授業が中心となってしまいます。

前回の記事にも書きましたが、「経営」が分かっていない方が多く、「事業」の話が中心となっていきました。

上位2階層の方には直接意見もいただいているので、正直物足りなかっただろうというのは実感しています。

 

となると、

最初の疑問ですが

「誰」に「国費」を投下するのが一番良いのか?

という疑問になるのです。

意見が分かれるとは思いますが、あくまで私自身の意見として

実施させていただいている中で感じたターゲット層について書かせていただきます。

授業名の「女性農業次世代リーダー育成塾」という名称や

農業界の実態を考えて、レベルアップしてもらうことで地域や産業全体がより盛り上がると感じる部分では、

 

3番目「経営が安定化していないが 自身も経営に関与している 」

4番目「経営が安定化していないが 自身はまだ経営には関与せず、 事業(生産・事務)担当レベル 」

 

がメインターゲットではないかなと感じます。

1番目、2番目の方が良いのではと思うかもしれませんが、

私もベンチャー経営者の端くれとして思いますが、

経営が成立していて先に進んでいる方は、

国費ではなく、「自費」で学ぶ時間・学ぶ機会をつくっていって欲しいと思います。

もちろん、そうされている方が多くいらっしゃるのは分かっております。

一般企業では会社や個人がセミナー費用や学習費用を負担するのが普通です。

経営が出来ている企業体は、経営陣として自らの費用でより先へと進んでほしいと思います。

また、そうしたトッププレイヤーの企業体は同レベルでの横のつながりもあり、

情報交換などだけでもさらにヒントや成長ができるものだと思ってます。

しかし!

そうした経営体は農業界ではまだまだ少数派

経営自体が分からない、成立していない方が多数だと思っております。

もちろん、

やる気が無い・惰性でやっている・とりあえず兼業などの農業者は相手にしませんが、

・生産の品質は圧倒的によい

・事業は出来ているけど経営がまだ見えてこない

という方々を伸ばしていくことで、

まさに「次世代リーダー」になりうる=1番目、2番目にステップアップしていく

のではないかと期待しているからです。

5番目に関しては「生産」に特化した学びや努力が必要なターンでもあると思いますし

そうした部分への行政やJAなどの様々な指導・支援はあると思いますので、

「良いものづくりをしっかりと出来る」

という部分をクリアして次のステップかなと思います。

 

あくまでも「女性農業次世代リーダー育成塾」としての話になりますが、

3、4番目の方々が

もう1歩次のステップへ踏み出すことで、

・事業規模

・雇用

などが拡大していき、

10年、20年スパンで地域を代表するような農業者になるような

そうした事業者への学びの場として活用をしていければ一番効果が高いのではないかと思いました。

 

1つ目の疑問、何故、女性が受ける必要があるのか?

2つ目の疑問、誰が、ターゲットなのか?

 

さて次回の疑問はまた今度・・・

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