育成塾を終えて(1)女性だけの学びに意味はあるのか?

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講師・事務局として関わらせていただいている

女性農業次世代リーダー育成塾の第2期が修了いたしました。

全国各地から34名の方が受講され
私の受け持ちのコース(次世代事業経営者・リーダー育成コース)では
北海道から鹿児島まで31名の女性農業者が受講されました。

この事業も2回目を終えて、様々なことを考えさせられます。

ということで何回で書き終わるかわかりませんが、色々と感じたことを書いていきます。

 

『女性に限定した学びの場が必要なのか?』

 

2015年度の開始時に私が一番最初に感じた疑問でした。

農業経営をされている方でこれから成長していくべき方々に

男性も女性も関係ないのにこのくくり方は何を意味するのだろうか。

そこから2年で50名の受講生と共に歩ませていただいて感じたのは
スモールビジネスにおけるビジネスパートナーの重要性でした。

ベンチャー経営が多い農業において、受講生の多くは、農家の奥さんや娘さんでした。

正直、「経営」の「け」の字も分かっていない受講生が多く、

受講生とだけお話をしていると大丈夫だろうか?と不安な気持ちが広がりました。

事業の中で、全受講生の所へ事業や経営状況の把握に

私が家庭訪問をさせていただくのですが、

そこで、旦那さんやご両親、お子さんなども交えてお話を伺いました。

そうすると、多くの経営課題や事業課題が浮彫になってくるのです。

 

▼家庭訪問の様子(奈良県の青ネギ農家)

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授業の時には見えてこなくて

家庭訪問では見えてくる課題は色々あるとして、

なぜそのようなズレが起きるのかというのを考えてみると、2つの問題があるのではないかと思います。

(※下記2つに関しては、奥さんが事業に関わっている場合として記載してます)

 

 

1)夫婦間で共通言語で認識を一致させれていない

これは、男性が経営主であり女性が従業員的扱いである場合だったり、

私生活での夫婦と仕事間でのパートナーでの区分がぐちゃぐちゃだったり、

パターンは色々とありますが、

自社の事業を語る上でしっかりと同じように語れないのは非常に問題だなと感じました。

外で自社のことを語る機会の際に、表面的なことは簡単に語れるようですが、

営業や事業としてのやりとりで話を聞くと、答えられないこと把握できてないことが出てきます。

外側から見たら、農家の嫁だから仕方ないではすまない問題だと思います。

はたから見て夫婦経営としてを見らえる状況では、自社のことをしっかりと語れることが大切です。

語れない=理解してない、把握してないから授業に来て講師側が不安に感じるのです。

 

2)女性側の業務分担が曖昧でかつ事業の全体像が把握されていない

1)にも一部重なってはきますが、スモールビジネスで貴重な人材である奥さんが

(仕事+家事+育児)×(無給・無休)=モチベーションが見いだせない

という状況に陥らせてしまっている男性側に問題があると思います。

経営として、事業として、プライベートとしての線引きや業務分担を

しっかりと話し合いが出来ていないとこうなってしまうと思います。

その為、やりつづけてもやりつづけても評価はされないし

大事な部分は旦那側が共有しなかったり、共有している気になっていて理解されていなかったりと

曖昧なまま進んでいる方が受講生の中でも割とおおくいらっしゃいました。

授業の最後ではこうしたことに一筋の光を見出した方もちらほらいたようで嬉しかったです♪

 

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スモールビジネスにおいて、

経営を考えられる人を1人でも増やすことは事業の推進・成長につながるはずなのに、

その一番の候補者である奥さん(本人の意思があればですが)を

上手に活用していく男性の力量も必要だなと実感しました。

実際に家庭訪問を通して話を伺うと

「嫁に経営(もしくは事務)を任せたい、俺は生産に注力したい」

という夫の声も少なくありませんでした。

これはとてもいい気づきと考え方で、

自分一人で何でも背負っていかなくてはという部分から、

夫婦としてビジネスパートナーとして一緒にしっかりと経営を成長させていこう!

という形へとつながっていくのではないかと思います。

 

こうしたことが分かってくると、

『女性に限定して学びの間が必要なのか?』

という最初の疑問に関しては、

スモールビジネスのビジネスパートナーを対象とした事業推進力向上の為の学習

というスタンスで捉えると

家族経営のスモールビジネスが中心の農業の現状においては価値があることだと感じました。

私もそこが苦手で数々の失敗を繰り返している1人なので自己反省しつつ

そうならないよに、女性(嫁・娘)としてしっかり自信を持って活動をしてもらいたいと思っております。

そしてその為の授業内容をどう組んでいくのかも2年間やりながら模索し続けの日々でした。

 

さて、その次の疑問はまた次回・・・

 

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