応用編はいいから基礎編に戻しませんか?

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最近、講演や講義でいただくテーマには

必ずと言っていいほどに6次産業化という言葉が入っています。

確かに私は6次産業化プランナーを拝命しており、活動もさせていただいております。

しかし、私の基本スタンスは、「6次産業化はやらなくていい経営体になる」です。

その話は色々なところでさせていただいておりますが、

そうした講演のお話を行政からいただき、実際に講演をさせていただき農家さんとお話していて思うことがが、

「応用編はいいから基礎編に戻しませんか?」

ということです。

予算がついたりしているからということもあるかと思いますが、

自治体が組んでいる講演会やセミナーのパンフレットをみる度に不思議に思うのが

「成功する●●●の方法」や「6次産業化の成功事例」とかなのです。

そしてそうした内容の大半が、テクニック論や表側だけの成功事例になっているのです。

これが悪いだとかいうつもりはありません。

問題は、こうした話を聞いて、理解して、そして自分に置き換えて応用して、実践できる

という人がどれくらいいるのでしょうか?

私は農業者は4つのレイヤーわかれていると思っています。

1:経営者

2:事業責任者

3:生産者

4:就農者(予定者)

です。

このうち、先ほどの話が理解できるのは一番上の方だと思ってます。

しかし、このレベルの方々は自身でアンテナを高くはり情報を集め、動き出せているのです。

経営の先へ

一方でまだ事業責任者レベルや生産者レベルの方々に、補助金と成功の仕方というマニュアルを渡しても

経営として成功するには基礎的な知識や考え方が不足していると思います。

就農者にはまた別途支援がたくさんあるかと思いますが、

この2と3のレイヤーの方々に、再度丁寧に事業や経営といった地味だけど根幹をなす部分を学んでもらい

その上で応用編のセミナーや実践へと結び付けなくてはいけないのではないでしょうか?

そうすると、生産者>事業責任者>経営者という風にステップアップしていくのではないでしょうか?

 

私からすると6次産業化は新規事業を行うというコトであって、

既存事業がうまくいってないからという逃げ道ではないと思っています。

しっかりと自社の事業の経営診断や状況を把握できていて、6次産業化をやる理由を明確に言えるレベル

というのが1つの基準かと思います。

経営診断をしてみて、

まだまだ生産という根幹をなす事業が経営として成立していないのであれば

その部分こそ支援すべきことだと思っています。

自分で考え自分で動け、利益もあれば、おのずと必要であれば6次産業化もするのではないでしょうか。

 

 

行政の皆さんからすると、毎年やっていることであったり国の方針であったりとあるかと思いますが、

はりぼての成功っぽい農業者を多く作ることが行政がやることではないと思います。

是非、応用ではなく基礎的部分を強化していってください。

と各地でお話をいただくたびに思う次第です。

(もちろん、お仕事でいただく方々にはこうした部分を事前に共有させてもらっております)