100万円以下が6割の業界?!

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総所得の話では、
農家の総所得はさほど低くないように見える
という話をしました

一方で
売上での面白いデータもあります

農林水産省が出している統計データの中で
「平成25年農業構造動態調査」
というのがあります

このデータは
農業経営体
を軸にした調査結果となっています

H25年2月の結果では
農業経営体数は
151万4,100経営体
存在している

この内訳を見ると

ということになっている

【用語解説】
●農業経営体
農産物の生産を行うか又は委託を受けて農作業を行い、生産又は作業に係る面積・頭数が次の規定のいずれかに該当する事業を行う者。
(1)経営耕地面積が30アール以上の規模の農業
(2)農作物の作付面積又は栽培面積、家畜の飼養頭羽数又は出荷羽数、その他の事業の規模が次の農林業経営体の外形基準以上の農業
(ア) 露地野菜作付面積 15アール 、(イ) 施設野菜栽培面積 350平方メートル、(ウ) 果樹栽培面積 10アール、(エ) 露地花き栽培面積 10アール、
(オ) 施設花き栽培面積 250平方メートル 、(カ) 搾乳牛飼養頭数 1頭、(キ) 肥育牛飼養頭数 1頭、(ク) 豚飼養頭数 15頭、
(ケ) 採卵鶏飼養羽数 150羽 、(コ) ブロイラー年間出荷羽数 1,000羽、(サ) その他 調査期日前 1年間における農業生産物の総販売額50万円に相当する事業の規模
(3) 農作業の受託の事業
●家族経営体
 農業経営体のうち、世帯単位で事業を行う者。
●組織経営体
 農業経営体のうち、世帯単位で事業を行わない者(家族経営でない経営体)。

これをみると
日本では家族で農業をしている方々が98%にものぼることがわかる。
法人組織も1万を超えてきてはいるものの
まだまだそのパイは少ない状況が伺える

しかし
見方を変えると
150万社も存在している業種って他にあるのだろうか
製造業が約66万社
小売業が約110万社
飲食業が約40万社
う~ん、ずば抜けている・・・
(参照:経済産業省 商工業実態基本調査

家族経営で150万経営体もいる業界が
はたしてやっていけるのだろか?

競争激化にならないのだろうか?

その解答になるとはいいきれないが
1つの指標として

農業経営体を売上規模別で分布してみます

するとこうなります

まず驚くのは
年間売上高100万円未満(売上0円を含む)の農業経営体数が
全体の60%近くまで達しているということです

先日の
総所得590万円では
普通に食べていけるのでは?
と思えるような数字が出ましたが
この数字をみる限り
家族経営体の60%は100万円以下しか売上をあげておらず
農業生産だけでは生活をしていくことが厳しい!
という数字になってきます

売上を1,000万円以上あげている家族経営体は
全体のわずか8%となります
1,000万円はあくまで売上の為
それで生活ができるのか
といわれれば違う話になるかもしれません

家族経営体で平均2.5人の構成だと仮定した場合
1人あたりの売り上げが400万円程度となります

先日の総所得と
今回の販売金額をみると
大きく違う印象を受けてきますね

さてさて
農業は儲からないの?
食べていけるの?
稼げるの?
どれに見えてきますかね

もちろん
統計データというものは
カラクリがあります

色々な角度から焦点をあてていくことで
実に様々な顔をみせてくれるものです

例えば
この統計の場合
売上0円も含まれている
ということは
実際に農業生産をしていなくてもカウントされています

また先ほどの用語解説で
農業経営体の定義の1つが30a以上の面積とありましたが
この面積では、品目にもよりますが生活をしていくほど稼ぎをだせる面積とはいいにくいです
(※品目により大きく異なりますのであくまで全体的に見て)

この面積をもっていれば
年間作業日数など関係のない数字になってきます

しっかりとやっている人

でみていくとまた違うことになります